以前はデイサービスで働いていましたが、施設の閉鎖を機に上司から「介護を深く学ぶなら特養だよ」と勧められ、この世界に飛び込みました。
地元である角田で働きたいという思いも後押しになりました。

ふくじゅの森に来て最初に感じたのは、施設の構造のユニークさです。
ユニットごとには分かれていますが、壁で完全に仕切られていないオープンな空間で、フロア間の行き来がしやすいんです。
以前のデイサービスは時間ごとのスケジュールが細かく決まっていて、常に時間に追われるような忙しさがありましたが、ここでは比較的自分のペースで、利用者さん一人ひとりとじっくり向き合いながら仕事を進められると感じています。

もちろん、基本的な業務の流れはありますが、日々のケアの進め方については、ある程度個人の裁量に任せてもらえる部分も多く、そこが働きやすさにつながっているのかもしれません。
夜勤も、休憩時間をしっかり取れる8時間労働なので、無理なく続けられています。

私が仕事を選ぶ上で大切にしていたのは、お給料や休日、そして有給休暇の取りやすさでした。
ふくじゅの森は、そういった面でも働きやすい環境だと感じていますし、何より人間関係が良いのが一番ですね。
子育て中の方も多く活躍していて、みんなで協力し合いながら、プライベートも大切にできる雰囲気があります。

介護の仕事は、経験や資格がなくても「誰かの役に立ちたい」という気持ちがあれば、誰でも一歩を踏み出せる分野です。
そして、働きながら新しい知識や技術を自然と身につけられる機会もたくさんあります。
例えば、介護保険制度は定期的に見直されるので、私たちも日々新しい情報を共有し合っています。
だからこそ、若いスタッフが研修などで新しいことを学び、それを現場で活かせるような、みんなで成長していける環境づくりが大切だと考えています。
私自身、最初は役職に就くことに少し抵抗がありましたが、経験を重ねるうちに責任感が芽生え、今は若い世代の成長をサポートすることにもやりがいを感じています。

ふくじゅの森は、自分のペースで働きながら、利用者さんとしっかり向き合いたい、そして自分自身も成長していきたい、そんな思いを持つ方にぴったりの場所だと思います。

私がこの世界に足を踏み入れたのは、ハローワークの技能実習がきっかけでした。
3ヶ月間、介護の現場に触れてみて、「これなら自分にもできるかもしれない」と感じたんです。

実習後、最初に勤めたのは別の特別養護老人ホームでした。
正直なところ、当時は特養がどんな場所なのか、深く理解していたわけではありませんでしたが、とにかく「忙しい」という印象が強かったことを覚えています。
覚えることも多く、利用者さん一人ひとりに合わせた対応は、慣れるまで戸惑うこともありました。
ただ、技能実習の授業である程度、食事の介助や排泄のケアといった仕事内容はイメージできていたので、大きなギャップを感じることは少なかったように思います。

ここに来る前、以前の職場は、昔ながらの大部屋が中心の施設でした。
たくさんの利用者さんと一度に関わるスタイルで、それはそれで学びも多かったのですが、現在のようなユニット型の施設に来てみて、その環境の違いに驚きました。
ここは個室が基本で、少人数の利用者さんをゆったりとケアできるんです。
建物も新しく、落ち着いた雰囲気の中で仕事ができるのは、スタッフにとっても利用者さんにとっても、とても良い環境だと感じています。

このような環境で働く上で、私が大切にしているのは利用者さんと向き合うときの笑顔と聞く姿勢です。
面白い話をする必要なんてありません。
ただ、相手の言葉に耳を傾け、穏やかに接することができれば、きっと良い関係を築いていけるはずです。

介護の仕事は、決して楽なことばかりではありません。
でも、利用者さんからの「ありがとう」の一言や、ふとした瞬間に見せてくれる笑顔に触れるたび、この仕事を選んで良かったと心から思えます。
大変なこともあるけれど、それ以上に大きなやりがいと喜びを感じられる仕事だと思います。